どうして四輪整備士から二輪の業界に転職したのですか?
若い頃から周りがバイクに乗っていても、自分は自動車が大好きで車をいじっている方が楽しかったので、もちろんにバイクに乗ったり、乗せてもらったりした事もありますが、免許を取ってまで長く乗りたいとかは思うことはなかったんです。
でも、ビックスクーターブームが来た時に、ビックスクーターのカスタムは自動車に似ていてエアロ付けたり、車高下げたり、キラキラさせて音楽流したりとかで、興味が湧いてきた時に、たまたま職場の同僚が乗っているのを借りて乗ってみて、すごい楽しいぞ!と思って29歳でバイクの運転免許をとったんですよ。
それがきっかけで二輪に転職することを考えたのですか?
バイクに興味を持ち始めたタイミングで『ライコランド』の立ち上げの話を知り、知人から誘われて二輪の業界に転職することになりました。色々なタイミングが重なったという事も大きいですね。
実はバイクの新車販売台数は特に50CCが激減しているんですが、国内での125CC以上の保有台数は増加しているんですよ。
それに、二輪は趣味の志向が強い乗り物で、売り上げの粗利率やPIT構成比が四輪より高い傾向があるので、バイク人口が減っては来ているものの生き残っていける業態と確信したことも理由の一つですね。
実際に四輪から二輪業界に転職をしてみて、業務内容で戸惑った事などはありますか?
整備に関して、バイクと四輪はほとんど同じなんですが、昔はバイクの整備はふとした拍子にバイクが倒れるのが怖いので、バイクの整備を極力避けていました(笑)
真面目な話をすると、エンジンの構造とかは、四輪の整備をしていれば大体わかるのでそんなに苦労はないのですが、カスタムパーツの部品名称や機能を覚えるのには結構苦労しました。
工夫とかいうわけではないのですが、32歳か33歳くらいに時に大きいバイクに乗りたくて、大型運転免許を取ったんですが、大型免許を取ると乗れるバイクや購入を検討できるバイクが全サイズになるんです。
普通免許しか持ってなかった時もしっかり商品知識を頭に叩き込んでいたんですが、叩き込んだ分以外は入ってこない、残らない事があったんですが、大型を取ったらより色々なバイクに興味が湧くようになって、すっと視界が広がって色々な事を吸収出来るようになって、自分でもびっくりしてます。
興味を持つ、資格を取るって改めて大事だなと思いますね。
興味があるかないかは大事ですよね。どんな仕事にも共通していると思います。
やっぱり興味を持つ、自分でいじる。やってみると記憶に残るので、体で覚えることが大切ですね。今、カッコいいこと言いましたよね(笑)
それに自分の努力だけでは無くて、お客さんに恵まれたこともありますね。
お客さんと一緒にカスタムしながら、失敗しても笑って許してくれたり、その中で育ててもらったという感じはすごくあります。